サポンテ 勉強ノート

サポンテの勉強ノート・読書メモなどを晒します。

農業講座 第五講 (「農業講座―農業を豊かにするための精神科学的な基礎」ルドルフ シュタイナー (著), 市村 温司, 新田 義之, 佐々木 和子 (共訳) イザラ書房)

ノート

 ルドルフ・シュタイナー農業講座 第五講のノートです。肥料に精神科学的な実質を与える調剤、いわゆる肥料調剤について書かれています。

 肥料とはどんなものであるべきか、どのように手を加えて肥料を改善するか、そのための六種類の肥料調剤とその作り方、使用方法、効能について詳しく説明されています。

 今回のノートは7ページにもなりました。六種類の肥料調剤について、一種類ずつひとつのページを割きました。この第五講に書かれていることだけでなく、次の質疑応答、マリア・トゥーンの天体エネルギー栽培法に書かれていることやソフィア・ファーム・コミュニティーの Web サイトを参照して、そこからわかったことを盛り込み、ノートを作りました。絵を書いているときは楽しかった。

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農業講座 第五講ノート(1) 自分の影が写ってしまった

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テア・マリア・カールソン - 講演会 "農業における心の目覚め" を機械翻訳してみて

はじめに

 Youtube で、バイオダイナミック関連の動画を探しては時間のあるときに見ているのですが、外国語ばかりなので、主に雰囲気だけ味わっています。

 このほど、どうしても内容を聞きたいと感じた講演があったので、思い切って翻訳してみました。とはいっても、サポンテは外国語できません。翻訳サービスをフル活用しての作業です。

 前回の記事は、そのテア・マリア・カールソンの感動的な講演内容を機会翻訳したものです。今回はそれについて色々書きます。言いわけのようなものなので、本記事はべつに読む価値はないかもしれません。

テア・マリア・カールソンの講演について

 そもそもテア・マリア・カールソンについて日本語情報がまったくヒットしませんでした。こんなに大切なことを語ってくれているのに。

 シュタイナーが設計したゲーテアヌムについて調べているときに、そこで開催されたこのカンファレンスの動画を見つけました。ゲーテアヌムでは、どのようなカンファレンスが行われ、どのようなことが語られているのだろう。とても興味をそそられました。さいわいにも動画には自動生成の英語字幕がついていたので、翻訳サービスを使って時間をかければ、サポンテにもその内容を知ることができるかもしれない。そう気軽に考えて、機械翻訳を始めてみました。

 すきまの時間に作業し、一週間かかりました。このようなことをしたのは初めてだったのですが、最初から、ずいぶんと長めの動画を選んでしまったものだと思いました。

 そのような動機で始めてみたものの、語られている内容があまりにも感動的だったので、是非共有したいと思い、記事にしました。

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テア・マリア・カールソン - 講演 "農業における心の目覚め" 日本語訳全文

はじめに

 とても感動したスピーチがあったので、ご紹介します。

 以下は、講演内容を勝手に訳したものです。機械翻訳だとおかしな日本語になっているところは、なるべく直しました。長いので、これ以上のサポンテの解説は後日にします。

 それでは始めます。


Thea Maria Carlson - Lecture: "Awakening the heart in agriculture"

英語原文リンク

Awakening the Heart in Agriculture by Thea Maria Carlson

導入

 今、テア・マリア・カールソンの貢献contributionがあります。

 彼女は羊毛を紡いでいるのではありません。社会的な取り組みとともに、願いを紡いでいます。

 彼女はアメリカのバイオダイナミック協会で理事をしています。この協会は昔から存在していて、私たちが知っているように、とても素敵なちょっと古風な協会の一つです。そして、ある意味では組織を再構築しなければならないことが解っています。テア・マリアは数年前にこの仕事に着手しました。

 そして先ほどの、この本当に感動的な体験をしてきた力強い色のクラウディ・ユングスタに見たように、この「紡ぎ」が今、意味のあるものになってきました。これはどのようにしてできるのか、どのように働くのか。そしてこの道は、バイオダイナミックな衝動と、バイダイナミックな衝動の精神的な側面に寄与すると言っても良いかもしれませんが、社会的な現実の現在をテア・マリアが説明してくれます。

 それではお願いします。

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マリア・トゥーンの天体エネルギー栽培法(ホメオパシー出版)

はじめに

 バイオダイナミック農法を学びはじめるとすぐに、「それは天体の動きを考慮して作付けを行うもので、植物の種類によって、適している日とそうでない日がある」という話を耳にするでしょう。それはルドルフ・シュタイナーが8回の講演で示唆したものを、この本の著者マリア・トゥーンが詳細に研究し、発見したものです。

 この本を読む前にネット上で手に入る情報で、できる限りこの偉大な発見をした方のことを調べてみました。

マリア・トゥーンとは

マリア・トゥーン Maria Thun(1922~2012)

 農家の生まれ。夫のヴァルター・トゥーンが人智学者でヴァルドルフ学校の美術教師であったため、その影響からか人智学思想に親しむ。

 農業家のフランツ・ルルニ(1894~1981)が製作した種蒔きカレンダーを元に、40年以上バイオダイナミック農業を実践し、農作物の生長と天体の運行の関係を調べる。

 シュタイナーと異なり、その実践は霊視能力によってではなく、自然科学的・実験的手法による。特定の植物の栽培を1時間単位で記録するなど徹底的に実験と記録を行い、バイオダイナミック農法を実践し追求した。

 植物の生長は特に月の運行が農作業に強い影響することを発見し、1963年に研究発表。農作業のタイミングを助言するカレンダーを発行。以降毎年、彼女の死後も家族によってカレンダーの発行は続けられており、日本でも日本時間に計算し直されたカレンダーが翻訳されて発行されている

 だいたい以上のようなことがわかりました。

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農業講座 質疑応答(1)(「農業講座―農業を豊かにするための精神科学的な基礎」ルドルフ シュタイナー (著), 市村 温司, 新田 義之, 佐々木 和子 (共訳) イザラ書房)

農業講座

農業講座

はじめに

 農業講座、読むだけは読み終わりました。ノートは半分もまだ作っていませんが。

 全体を通して思ったのは、やはりこの農業講座は人智学徒を対象に行われたものであるため、予めある程度の基礎知識が必要であるということ。

 それが「どの程度」なのかはわかりませんが、少なくとも「神智学」の前半は読んでおいた方が良いと思いました。こっちはこっちで難解なのですが...。

 現在、次に読むべきと思われる本の『マリア・トゥーンの天体エネルギー栽培法』を読んでいます。この本は『農業講座』が下敷きになっています。

ノート

 農業講座、第四講(1924/6/12)の後に設けられた質疑応答の講義録です。主に牛角糞調剤について質問が集中しているため、ノートも、第四講の補足のように作りました。

 本当なら第四講のノートの中に内容を含めるように作っておけばよかったかもしれません。しかし実際質疑応答部分だけのノートを作ってみると、分量も結構多く、そのまま残しておきたい引用部分もあったので、結果的にはこれでよかったかなと思いました。

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キツネのパックス―愛をさがして Sara Pennypacker (原著), Jon Klassen (原著)

キツネのパックス―愛をさがして―

キツネのパックス―愛をさがして―

はじめに

 また、すごい本に出会ってしまった。読み終わった時、そう感じました。

 図書館で出会った本でした。借りたのは、厚さが丁度よくって、厚すぎず薄すぎず、文字も小さくなく読みやすそうと思ったためです。2年前に一度読みました。その後、引越しをして、その図書館からは遠ざかってしまったのですが、もう一度読みたくなり、今の家の近くの図書館で探したらさいわい置いていたので、また借りてきました。

 何度か他の記事でチラッと紹介させていただいていると思いますが、今回二度目の通読を終え、改めて紹介させていただきたいと思います。

本の内容

 死にかけていた子ギツネを助け、それ以来ずっと一緒に過ごしてきたピーターは、戦争の足音が近づき、パックスと別れなければならなくなり、森に置いてきた。けれどもそれは一番の方法なんかじゃない。だって二人は切っても切れないのだから。ピーターは疎開先の祖父の家を抜け出し500kmの道を戻ります。

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シュタイナーを学ぶ本のカタログ (ほんの木)

はじめに

 タイトル通り、本のカタログです。図書館で見かけ、借りてきてじっくり読ませていただきました。カタログというものを最初から最後まで精読したのは初めての経験でした(笑)。

 紹介されている本は212冊です。2002年7月発行という少し古い本なので、掲載されている本もすでに入手が困難になっているものが多数あります。図書館の本はこのように即時性がなかったりするのが残念です。反対に、入手困難になってしまった本が思いがけず出会えることもあるので楽しいですけどね。

 既に読んだことのある本の紹介文も、本の内容を短くうまくまとめてくれている感じで、新たな気持ちで読ませていただき面白かったです。

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