はじめに
Youtube で、バイオダイナミック関連の動画を探しては時間のあるときに見ているのですが、外国語ばかりなので、主に雰囲気だけ味わっています。
このほど、どうしても内容を聞きたいと感じた講演があったので、思い切って翻訳してみました。とはいっても、サポンテは外国語できません。翻訳サービスをフル活用しての作業です。
前回の記事は、そのテア・マリア・カールソンの感動的な講演内容を機会翻訳したものです。今回はそれについて色々書きます。言いわけのようなものなので、本記事はべつに読む価値はないかもしれません。
テア・マリア・カールソンの講演について
そもそもテア・マリア・カールソンについて日本語情報がまったくヒットしませんでした。こんなに大切なことを語ってくれているのに。
シュタイナーが設計したゲーテアヌムについて調べているときに、そこで開催されたこのカンファレンスの動画を見つけました。ゲーテアヌムでは、どのようなカンファレンスが行われ、どのようなことが語られているのだろう。とても興味をそそられました。さいわいにも動画には自動生成の英語字幕がついていたので、翻訳サービスを使って時間をかければ、サポンテにもその内容を知ることができるかもしれない。そう気軽に考えて、機械翻訳を始めてみました。
すきまの時間に作業し、一週間かかりました。このようなことをしたのは初めてだったのですが、最初から、ずいぶんと長めの動画を選んでしまったものだと思いました。
そのような動機で始めてみたものの、語られている内容があまりにも感動的だったので、是非共有したいと思い、記事にしました。
中南米からの農業従事者
講演の中で、中南米から北米に来て農業に従事している人が不当な扱いを受けているという話がありましたが、そのあたりの仕組みは、映画「フード・インク」でも垣間見ることができます。
翻訳したとは言えない
サポンテがやったのは、自動生成された英語字幕を DeepL アプリに入力して、出てきた日本語を整えただけです。翻訳は DeepL にやらせているので、翻訳しましたとは言えない気がします。ではなんと言ったら良いのでしょう。「翻訳アプリを使って、その出力を整えた」では長すぎ「翻訳した」では不正確(おこがましすぎる)です。「機械翻訳」という言葉がありますが、サポンテはどうもなんだか「機械」というと電気を使わないハードウェアな、メカニカルなものをイメージしてしまうため、違うような気がします。サポンテがやったのは「ソフトウェア」による翻訳なので、イメージが違う気がするのです。
しかし他に、長くなりすぎず適切な言葉もないので「機械翻訳した」を採用することにします。
勝手に訳す
コンテンツには著作権がありますから、無料で視聴できる動画とは言え、こうして勝手に翻訳をブログで公開するのは、なんとなくいけないことをしている気分になります。いけなくなかったとしても、他人のふんどしで相撲をとっているような居心地の悪さを感じます。
しかし今回機械翻訳した講演の内容は、非常に有意義なものであると感じたため、日本語でも広く共有したいと考えました。
以前サポンテは、海外の記事を翻訳して日本語で紹介しているブログをとても楽しみに見ていたことがあります。そうしたブログがなければ、やはりそれは知ることのできなかった情報なので、とてもありがたく感じました。今回機械翻訳した講演の内容は、非常に有意義なものであると感じたため、日本語でも広く共有したいと考えました。それと同じと考えれば、居心地の悪さは少しほぐれます。
動画に字幕を追加する方法もあったかもしれませんが、どうも今回のものは追加ができないようでした。
もし問題があるようでしたら、ご連絡をください。
※ 2020/09/16 追記:メールで問い合わせたところ、OKをいただくことができました。「英語版テキストへのリンクを追加してください」とありましたので、記事を修正し、リンクを追加しました。英語の自動生成字幕ですこし頼りないところは、これでちゃんとできるかもしれません。また後日改めて見直しを行います。
訳語の適切さ
そもそもが自動生成の字幕なので、字幕自体を信用して良いものかどうかも怖いものがありました。
conference
「会議」で統一しました。どうしてもニュアンスが違うような気がするのですが、カタカナで「カンファレンス」も避けたかったのです。
spirit
一箇所を除いて「精神」に統一しました。以前別の記事にも書いた通り、英語でこの言葉は「精神」の他に「霊」と訳されることがあります。両方を包含する適当な日本語がありませんので、文脈から別々の言葉に訳し分ける必要があります。そこのところは意識して読んでいただければと思います。
contribution
難しい...。「寄与」「貢献」が一般的ですが、この場合は「カンファレンス参加者の全員の精神性を高めることに寄与し、バイオダイナミック運動に貢献してくれること」と「カンファレンスに登壇して話をしてくれること」を両方含んでいます。ひと言で表せる適切な日本語がありません。これもカタカナで「コントリビューション」というのは簡単ですが、それは敗北を意味する。なんとかカタカナは避けたいと思い、悩みましたが結局「貢献」としました。
固有名詞
「slow food nations」は「スローフード界」と訳しましたが、なんらかの団体名のような気もします。ちょっとわかりませんでした。
big deal
二箇所出てきます。まったくわかりませんでした。前後の文脈からまったく想像できません。自動生成のエラーでしょうか。サポンテの力ではそれすらわかりません。
シュタイナーの言葉の引用
シュタイナーの引用が三箇所ありますが、農業講座は手元にあったので、訳文は参考にしました。ですが、あまりに違っていたので驚きました。翻訳者の人ってほんとうにたいへんなんだなと思いました。
Youtube の字幕
Youtube には字幕機能があり、コンテンツによっては視聴者側から字幕をつけることができるようです。
残念ながら、視聴者側から字幕をつけるこの機能は廃止されるようです。まあ、少し考えただけでもスパムの温床になりそうな機能ですから、仕方がないかもしれませんね。しかしながら有用なコンテンツが言語の壁に阻まれて広がりを抑えられてしまうというのは、なんとも世知辛いというか、残念なことです。
まだ半月ありますから、少しくらいサポンテは貢献できるでしょうか。今回の作業は少し面白かったので、またやってみようかと思います。
- 作者:ルドルフ シュタイナー
- 発売日: 2000/05/25
- メディア: 単行本