- 作者:ルドルフ シュタイナー
- 発売日: 2000/05/25
- メディア: 単行本
- 作者:ルドルフ・シュタイナー
- 発売日: 2019/06/20
- メディア: Kindle版
はじめに
農業講座、読むだけは読み終わりました。ノートは半分もまだ作っていませんが。
全体を通して思ったのは、やはりこの農業講座は人智学徒を対象に行われたものであるため、予めある程度の基礎知識が必要であるということ。
それが「どの程度」なのかはわかりませんが、少なくとも「神智学」の前半は読んでおいた方が良いと思いました。こっちはこっちで難解なのですが...。
現在、次に読むべきと思われる本の『マリア・トゥーンの天体エネルギー栽培法』を読んでいます。この本は『農業講座』が下敷きになっています。
ノート
農業講座、第四講(1924/6/12)の後に設けられた質疑応答の講義録です。主に牛角糞調剤について質問が集中しているため、ノートも、第四講の補足のように作りました。
本当なら第四講のノートの中に内容を含めるように作っておけばよかったかもしれません。しかし実際質疑応答部分だけのノートを作ってみると、分量も結構多く、そのまま残しておきたい引用部分もあったので、結果的にはこれでよかったかなと思いました。
別の本からの引用
ノートの最初には、別の本からの引用を記してあります。この農業講座の内容に関連が深く、且つ重要であると感じたためです。サポンテが読んだタイミングで、ついでのように書いてしまったため、第四講の内容とは若干隔たりが出てしまいました。
『シュタイナーの美しい生活』からの引用です。
私たちは仕事に行かなくてはならない時刻になったとき、「もう、たくさんだ。この嫌な、呪われた時計の針が、私を強引に仕事に行かせる」とは言いません。
時計の針は、私たちがいつ仕事に行くべきかを示します。しかしそれは時計のせいではありません。私たちが仕事にいかなくてはならない原因は、時計にあるのではありません。
同じように、太陽を見て、「私たちがここに立っていると、ある時刻に、太陽は牡羊座の前にある。そうすると、強い力が働きかける方向になる。牡羊座が力を有するのではない。強い力が働きかける方向を牡羊座が示すのである」と、私たちは言うことができます。
この本『農業講座』には、黄道十二宮に特定の惑星が位置している時間と植物の生長についての関連が、ときおり示唆されています。地球からかなり遠い天体が、いったいどうして関連しているのか、いまひとつピンと来なかったのですが、この説明を読んで、ようやく腑に落ちました。だからこの説明は、非常に重要であると思います。
シュタイナーの著作や講演録は膨大なものが残っていますが、この例のように強く関連するのに近くには書かれていなかったりする重要な示唆が散らばっているため、まるで埋蔵経のようです。うまく出会うことができると、嬉しいです。