サポンテ 勉強ノート

サポンテの勉強ノート・読書メモなどを晒します。

PHP における XML 操作に入門してみる

はじめに

試験勉強です。

PHP における XML 操作にはいくつもの道がありますが、その中から XML パーサ関数群 を勉強してみます。

しかし PHP5 から登場した SimpleXML や DOM エクステンションの人気のおかげで、それらに関する記事ばかりで PHP マニュアル公式にもたいしたサンプルコードが載っていませんし、ネットで探すのも大変でした。

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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘I」 (香月美夜著 TOブックス)

本の紹介

近くの図書館で永い間平置きされていました。気になりつつ何度も手にしては後回しにしていました。

ネット小説という出自を持つ、いかにもという題名と装丁にちょっと抵抗感がありました。それは偏見ではないかと言われればそうなのですが。しかしながら読んでみてやはりその文体、言い回しなどに垣間見えるネットスラングは鼻につくものがありました。

また「下剋上」というところも、エグい内容なのかとちょっと引いていたところもあります。

抵抗感とは逆に、それでも読もうと思った「魅力的」な部分はどこだったでしょう。題名の前半「本好き」という部分にやっぱり愛を感じたからでしょうか。

結果読んでよかったです。

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徹底攻略 PHP5 技術者認定 [上級] 試験問題集 [PJO-200]対応 (鈴木憲治 (著), 堀 邦彰 (著), 水野史土 (著), 山田裕進 (著), PHP技術者認定機構 (監修), 株式会社ソキウス・ジャパン (編集) インプレス)

免責

この本は問題集ですが、問題は書いていません。解説についてもかなり抜粋し、自分だけに解るかたちに省略しています。なのでこのノートから本の内容を展開することはできません。

ノート

この本は3分割して勉強していますが、最後の三分の一からはじめ、次に最初の三分の一に戻って手をつけています。このページは「配列」についてのノートです。

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リーコとオスカーとつぶれそうな心臓たち(アンドレアス シュタインヘーフェル (著)、森川弘子(訳) 岩波書店)

リーコとオスカーとつぶれそうな心臓たち

リーコとオスカーとつぶれそうな心臓たち

本の紹介

リーコとオスカーシリーズ(3編)の2作目です。3冊のシリーズはそれぞれ独立した「事件」を扱っていますが、ところどころで前の巻から繋がるエピソードがありますので、読むとしたら順番に読むのが良いかと思います。

今回は美人で優しいリーコのママが事件に巻き込まれます。オスカーの父親はリーコの家にオスカーを置き去りにされるように居なくなってしまいます。オスカー自身はもちろんのこと、リーコもそのことに心を痛めますが、それでもオスカーはその自前の「高い才能」をもって、リーコのママと、リーコ自身を救います。

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リーコとオスカーともっと深い影(アンドレアス シュタインヘーフェル (著)、森川弘子(訳) 岩波書店)

リーコとオスカーともっと深い影

リーコとオスカーともっと深い影

本の紹介

「深い才能」を持つリーコと、「高い才能」を持つオスカーがベルリンの町でというか、正確に言えばリーコの生活の範囲内で繰り広げる冒険の物語です。

冒頭、リーコは道路に落ちているマカロニを見つけます。探偵映画が大好きなリーコは、自分も探偵のようにこの「見っけマカロニ」がどこからきたのか調べ始めますが、同じアパートに住む変人フィッツケさんに、この「見っけマカロニ」を食べられてしまいます。

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ポティラ ― 妖精と時間泥棒( コルネーリア・フンケ 著, 浅見昇吾 翻訳 WAVE出版)

本の紹介

ポティラ―妖精と時間泥棒

ポティラ―妖精と時間泥棒

悪い読書メモはあんまり書きたくないのですが、けっこう傷ついたので記します。

悪い人間によって妖精の丘から追い出されてしまった妖精の女王ポティラと人間の少年アーサーが、力を合わせて妖精の丘を取り戻すまでのお話です。

とにかく罵りあい

冒頭、悪者が無邪気に踊っている妖精達を伺いながら口汚く罵ります。帽子を奪われ妖精の丘から追放されたポティラは人間の子どもアーサーと出会いますが、アーサーの弱い心や妖精についての知識の無さなどについて徹頭徹尾罵り続けます。

アーサーの方は人間生活の中でも同居の双子に酷い仕打ちや悪口雑言を浴びせ続けられています。

森の中に入っても、そこには妖精に敵対するものもあり、やはり台詞の端々に悪意がにじみ出ます。

クライマックスにおいて悪者は意外な知恵者(悪知恵ですが)であることが分りますが、冒頭の口汚さとのギャップにとても違和感があります。

結局ポティラは妖精の丘を取り戻しますが、協力してくれたアーサーに対する心ない言葉へのフォローは何も無く、且つ、物語を締めくくる言葉によって、アーサーもまた暴力に毒されてしまったことが分ります。なにも救いの無いおはなしでした。

心荒む一冊

読んでいて、かなり心が荒んでいくのが分りました。デイヴィッド=アーモンドの作品を読んでいるのとまるで逆の気持ちになります。

けっして、オーウェルズの1984年のように暴力が主題となっている作品というわけではないのです。これが児童書というのはどういうわけなのでしょうか。もしこれが古典であるのなら、暴力の支配が趨勢を極めた時代にあってやむを得ない文体であると納得もできるのですが、どうも現代作家の手によるものであるようです。そればかりか、けっして低くない評価を得ている作家であるようなのです。

どうにも、いろいろな意味で残念な本に出会いました。

星を数えて

星を数えて