サポンテ 勉強ノート

サポンテの勉強ノート・読書メモなどを晒します。

「保存」のアイコンが「フロッピーディスク」ってwww今どきwwwwww

はじめに

 パソコンのアプリケーションには、ツールバーを持つものがあります。

 そしてそのツールバーには多くの「アイコンボタン」が並んでいます。

 そのなかで「保存」を実行するボタンは、多くのアプリケーションでフロッピーディスクを図案化したアイコンになっていると思います。

 フロッピーディスクはすでに過去のものになって久しいですが、このアイコンの意匠は変わっていません。そしてそのことについて、しばしば笑いのネタになります。「今どきこのアイコンの意味は通じないのでは?」ということです。

語源

 しかしながらこうした「そもそもの源を知らない世代が訪れても使われ続けるシンボル」は、少なく有りません。とくに言葉の世界ではたくさんあります。「語源」と言葉があるくらい一般的に。

 みなさんは「ログ」という言葉の意味が「丸太」から来ていることを知っているでしょうか。ログハウスの「ログ」ですね。船から丸太を海に投げ入れ、動かない丸太に対して動いている船との距離と時刻の記録をつけると、船の速度がわかるという運用から「航海日誌(こちらもログと呼ばれる)」が生まれ、それがやがて現在の「時系列に記録を残す」という意味の「ログ」に転化しました。

 「ポン酢」の「ポン」は何を意味しているでしょうか。英語の「小麦粉」と「花」はどうして同じ発音の「フラワー」なのでしょうか。肉の缶詰製品「Spam」がなぜ迷惑メールを指すものになったでしょう。どうして服を着る「着服」で「ネコババ」の意味になるのでしょうか。いや、そもそも猫の婆ってなにw?

 元々の意味を知らなくても、それが象徴している記号(言葉を含む)だけが伝承される例はたくさんあります。

 そう考えると「保存のアイコンボタン」の象徴が「フロッピーディスク」で有り続けることは、さほど不思議ではないように思えます。

臼と杵

 Windows 95 時代、時間がかかる処理をコンピューターが実行している時は、マウスカーソルが「砂時計」の形になっていました。しかし人によってはあれが「餅つきで使う『杵』」に見えたそうです。

 フロッピーディスクを知らない世代の人によると、あれは「冷蔵庫かと思った」そうです。冷蔵庫は食べ物を「保存する」機械ですから、まあ当たらずしも遠からずでしょうか。砂時計が杵に見えるよりマシです。

 「保存アイコンボタンの由来」は、今はまだ「知っている世代が少なからず生きている」時代ですが、そのうち「知る人ぞ知る豆知識」の一つになっていく。しかし知らないながらも皆その象徴を受け入れ、知らないながらも意味は共有され、継続して使っていく。それでべつに良い気がします。