サポンテ 勉強ノート

サポンテの勉強ノート・読書メモなどを晒します。

野焼きについて

野焼き

自宅の周囲の市町村では毎年春と秋に川原などで野焼きをしています。それだけではありません。一般市民もこぞって畦草など刈っては晴れた日に野焼きをしています。

自分は実は喉が弱く、それが原因で気管支炎などを時々患っていました。正直やめて欲しいと思っていました。せっかく空気のきれいな田舎に暮らしているのに、春と秋にはそれを胸いっぱいに吸うことが出来ない(とは言え、もちろん東京と比べれば格段に良いのですが)。 その季節は空気もかすんで風景も残念な感じになっています。

法律

「改正・廃棄物処理法」「焼却禁止の適用除外規定」

「農業、林業または漁業を営むためにやむを得ないものとして行われる廃棄物の焼却」雑草の焼却はこれにあたるんでしょうか。それとも「たき火その他日常生活を営む上で通常行われる廃棄物の焼却であって軽微なもの」に当たるんでしょうか。そこかしこで行われているので地域一帯がかすんで、とても軽微とは言えないのですが。

理由

周辺地域では「除草のため」と言われています。しかし毎年行われている割には効果がまったく無いように感じます。夏・秋の草の勢いは容赦ありません。「え?効果あるよ」という人もいらっしゃるかもしれません。確かに庭でたき火をやってしばらくは草が生えず、除草効果が感じられます。しかし野焼きはたき火のように一つところで長い時間燃やしません。土の表面をなでるように焼くだけで、炎に触れている時間は短いです。そのため土中の種は死にません。

それでも野焼きの後の土手は真っ黒になります。春、緑を心待ちにしているところに黒焦げの土手を見ていると、とてもわびしい気持ちになります。

それに草はどうせ勢いよく生えているのだから、堆肥にするなど、もっと有効な使い道があるのではないでしょうか。

以上が野焼きに対する負の私見です。

温暖化の抑止

野焼きの煙は「エアロゾル」となって大気中を漂い、太陽光を反射したり吸収したりして温暖化を少し妨げます。最近になって気候変動が加速したのはアメリカの大気浄化法が制定されたのも一因であるとも言われます。

これは野焼きに対する正の私見です。

そんなわけで野焼きについては「好きではない」のは確かなのですが、良いか悪いかと言えば「どちらともいえない」という気持ちでした。

最近読んだ本

「ガビオタス 奇跡のエコ集落」という本を読み、オーディオブックの「旧約聖書」を通勤中に聞いていたところ、どちらにもイナゴが登場します。

自宅の周囲の市町村には、田んぼや麦畑が多い。自分は去年まで7年ほど水稲栽培をしていました。そして1年目ですでにイナゴがほとんどいないことに気づいていました。

ここにきて野焼きでそれらの卵が死んでいるのかもしれないということに思い至りました。

田畑と違い、川原に農薬は撒かれません。川原には葦やススキなどイナゴが食べるにも棲むにも好みそうな植物がたくさん繁茂しています。それでもその姿をあまり見ないのは、野焼きがそれら害虫の卵を焼いている可能性があります。

野焼きに対する正の私見が一つ増えました。

まとめ

  • 野焼きは喉に厳しいです。
  • 野焼きは温暖化をいくらか和らげています。
  • 野焼きは除草に効果がありませんが、除虫には効果があるようです。
  • 好きか嫌いかと言えば、やはり好きにはなれません。

ついでに蝗害について少し調べましたが、とても興味深かったです。

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