はじめに
先ず最初に InfoQ 日本語版 作成チームに対し、いつも示唆に富み、先鋭的な記事を翻訳・提供していることに対して感謝と敬意を表します。同チームの献身は、日本のエンジニアリングに対して大きな貢献をもたらしていると信じてやみません。
とは言うものの、やっぱり原文と「なんかちがうな~」と思ってしまうこともあるのです。
本日の気になるところ
タイトルが直訳過ぎる感。しかし原題の「Fearless」はどう訳すべきか確かに悩みます。
最初の引用は、以下のような意味ではないかと思います。
先ず信頼をつくります。信頼なくして、正直に建設的なフィードバックを(仲間に)与えることは困難です。信頼しあうチームは、より効果的に仕事をし、より創造的により良い方法で問題を解決すると信じるのです。
(中略)
第二に、仲間のフィードバックは個々人が自分の技術を向上させ、技能を伸ばす最良の方法の一つだと信じることです。
気になったところ
翻訳が気になるという意味ではなく、今度は良い意味で気になったところです。
弱点が必要です。
人間には、基本的に弱さがあります。多くの場合、それは欠点とされますが、しかし弱さを持つが故に人は他人に対して寛容になれます。人間関係には欠かせないものでもあります。仲間(やコミュニティ)へのフィードバックは、自分が他人の弱さを指摘してしまうことに対する恐れのようなものがあります。逆に言えば、他人から弱さを指摘されることへの恐れでもあります。この恐れは、仲間内や家族や職場、社会全体などに見られる「行き詰まり」に関連している気がします。
「恐れ」、それ自体も人間の弱さなのでしょう。