チェック項⽬１-５スペースや改⾏等で体裁を整えていないか【Excel/総務省の統一ルール】

例１

　これは本にもなっているほどの禁じ手です。ホント、やめて。見た目を整える方法、他にあるから。

　キーワードは「均等割り付け¹」と「インデント」です。

　まず、見た目を整えたいセル範囲を選択します。

　右クリックメニューの「セルの書式設定...」を選択します。

　「配置」タブ、「文字の配置」＞「横位置」のポップアップメニュー（またはドロップダウンリスト）から「均等割り付け(インデント)」を選択し、「OK」をクリックします。

　以下のように、セル幅いっぱいに均等割り付けされました。資料の「例１」を見ると、左右に「良さ気（よさげ）」な隙間があります。次にこれを設定しましょう。

　見た目を整えたいセル範囲を選択して、リボンの「ホーム」タブの真ん中あたりにある「インデントを増やす」を実行します。下のイメージにあるようなアイコンです。

　残念ながらサポンテの持っているバージョンでは「均等割り付け(インデント)」が選択できなかったため、スクリーンショットを用意できませんでした。

　ここまでで「例１：修正前」と、ほぼ同じ見た目に調節できたと思います。

　これは上記「インデント」を使用すれば、簡単に実現できます。スペースは除去しましょう。

　ところで、その「スペース除去」作業はどのようにやれば良いでしょうか。資料の「例２」ではたった三行なのでセル一つ一つに対して手作業でも簡単ですが、これがもし数十行、数百行あったらどうでしょうか。やっていられませんよね？

　不要な空白を除去するワークシート関数の「TRIM」を使います。

　まず、空いている列に下記のように数式を設定します。

　空白を除去した文字列が得られました。十字カーソルをドラッグして（あるいはダブルクリックして）、数式を表の末尾まで設定します。

　すべての「空白を除去した文字列」が得られました。これを「コピー」します。

　そして、元のセルに対して「値のみ貼り付け（ペースト）」を実行します。右クリックメニューで「123」とか描かれているアイコンです。あるいは「形式を選択して貼り付け（ペースト）」で「値」を選択して「OK」。

　以下のようになります。あとは、「インデント」を設定し、先ほど入力した数式の列をクリアして終了です。

　この「改行」は、ちょっと代替手段が思い浮かびませんが...。

　以下は、セルの書式設定で「文字の制御」＞「折り返し」を設定し、列幅を調整した結果です。

　う〜ん、いまいち。

　でも改行を入れたい動機のたいていは列幅を狭くしたいためだと思うので、これでもいいのかもしれません。

長年のユーザーだと「昔はできなかった」という人がいるかもしれません。ほんと、昔は苦労しました。今もバージョンによっては非対応です。なんでこんなものが普及したんでしょうね。↩