バイオダイナミック農業のセミナーに参加した
オンラインのセミナー「第三十五回人智学Zoom講座:ルドルフ・シュタイナーの地球救済論~バイオダイナミック農業~」に参加しました。
セミナーの内容は、ルドルフ・シュタイナーの農業講座が行われたカイザーリンク伯爵邸にて、シュタイナーが聴衆全体ではなく、ごく親しい人たちだけに語った内容についてでした。
どうしてそのようなことが伝わっているかというと、カイザーリンク伯爵夫人のヨハンナによって書かれた本があるとのこと(セミナーではさらに、シュタイナーの直弟子との交流から直接聞いたことも交えて話しをしてくれました)。日本語の翻訳はないようなのですが、ドイツ語版はあるとのこと。
ネットで調べてみると、なんとかそれらしい本が見つかりました。
Koberwitz 1924: Die Geburtsstunde einer neuen Landwirtschaft
- 発売日: 2018/06/06
- メディア: ペーパーバック
商品詳細を翻訳してみたものが以下です。
本書は、農業の詳細ではなく、「農業講座」をめぐるルドルフ・シュタイナーとの出会いから生まれた個人的な見解の紹介にすぎません。しかし 200ページものともなると、当時はまだこの名前ではなかったバイオダイナミック農法が、どのような次元と深さで始まったのかが明らかになってきます。コーベルヴィッツの講座の記憶に残る付随的な状況は、ヨハンナ・フォン・カイザーリンク伯爵夫人と彼女の息子アダルベルトの記述によって、最大限に活用されていることが示されています。
著者(編集者)名は息子のアダルベルトの名前になっています。
本を注文した
読んでみたいので注文しました。先日、テア・マリア・カールソンの講演 を翻訳してから味をしめたサポンテは、翻訳ソフトさえあればなんとかなりそうだと、浅はかにも思ったのです。読むだけで年単位の時間がかかりそうですが、読んでみたいと思います。どうせ農業講座自体も年単位の時間をかけて読んでいますし。
うまく翻訳できたら、またどこかで紹介したいと思います。
コーベルヴィッツというキーワード
この本を探す過程で、「コーベルヴィッツ」というキーワードで Web 検索を行うと、「バイオダイナミック」というキーワードで検索した時とはまた異なる、バイオダイナミックについて情報がいくつか見つかることがわかりました。
No. 356 バイオダイナミック農業の誕生経過 | 西尾道徳の環境保全型農業レポート
「バイオダイナミック農法」という呼称は1938年に生まれたようですね。
カイザーリンク伯爵邸は現存しているようで、検索すると写真がたくさん見つかります。