サポンテ 勉強ノート

サポンテの勉強ノート・読書メモなどを晒します。

センサーライトを買った

はじめに

 サポンテは災害を恐れているので、停電しても暗闇で何もできなくなるのを防ぐために、最近はあえて「電池式」の製品を身の回りに導入するようにしています。

 ということでセンサーライトを買いました。と言っても、買ったのは結構前です。今回で二個目、つまりリピート購入です。以下の商品です。

気に入らないところ

 この製品は、付属のプレートで壁面に固定することができます。しかしながら使ってみるととても使いづらい。しかも「↑UP」の表記は確実に逆だし。同じような特徴を持つ製品はたくさんありますが、そもそも上下の区別は必要でしょうか?上下どちらからも固定できる構造にしておけば良いんじゃないでしょうか。実際そのような製品もありますし。

フック受側の切り欠きと矢印の方向が逆になっています

矢印に従うとフックの切欠きが塞がっているのがわかります

改造します

 また、このフックに引っかけるときは製品自体がその場所を遮り死角になります。手探りで穴の位置を探すことになりますが、そのための手がかりが何もない。

 ということで、部品を加工してレールのような構造を作ります。まずプレートの一部を切り取ります。

電池ケースに干渉しない位置に鉛筆で下書きします

部品を破損しないように慎重に正確に切り取ります

 電池ケースのフタやネジ穴に干渉しないように接着します。この部分自体には大きく力はかかりません。

接着が終わるまでテープで固定しておきます

接着完了しました

 この構造が取り付け時にレールのような役割を果たし、固定作業がとても楽になります。

おわりに

 類似の構造を持つ製品は数多ありますが、同様の問題を抱えている製品が多い。それほど実装が困難な仕様とは思えませんので、本記事を参考に使いやすい製品に変えていっていただければと思います。

正規表現に一致する名前の最新ファイルを開く【Windows/PowerShell】

はじめに

 サポンテは特定のフォルダに、日付ファイル名の日誌のようなものを作っています。気付いたことがあったらすぐ書き記しているのですが、その都度エクスプローラーでフォルダまで移動してファイルを開くのが煩わしく感じます。

 どうせ最新のファイルだけ開ければいいので、フォルダから最新のファイルを開くスクリプトにしようと思いました。

ついでに

 そのような使い方をしているフォルダはいくつかあるので、正規表現でファイル名を指定できるとさらに便利でしょう。ファイル名に日付文字列をつけて管理する手法は JTC で多用されているので、共有すれば他の人の役に立つかもしれません。

使い方

 スクリプトの第一引数にフォルダまでのパスを、第二引数にファイル名の正規表現を指定します。二重引用符は、PowerShell によって変数展開などがされてしまうため正規表現の部分は一重引用符でくくります。

REM 使い方
powershell -ExecutionPolicy Bypass recent_file_open.ps1 "C:\Path\To\Dir" 'Dialy\d{8}\.txt'

スクリプト

# 起動引数を取得する
Param(
    [String]$Dir,
    [String]$Pattern
    )
    
# ファイル一覧を取得する
$files = Get-ChildItem -Path $dir

# 正規表現にマッチするファイル(群)を取得する
$matchFiles = New-Object 'System.Collections.Generic.List[object]'

foreach ($files in $files) {
    if ([regix]::IsMatch($file, $Pattern)) {
        $matchFiles.Add($file)
    }
}

# ファイル作成日時の降順でソートして最新のファイルを取得する
$recentFile = ($matchFiles | Sort-Object -Descending CreationTime | Select-Object -First 1)

# その最新のファイルを開く
Invoke-Item (Join-Path -Path $Dir -ChildPath $recentFile)

リモートデスクトップでログインしているか、直接ログインしているかを判別する【Powershell/Windows】

はじめに

 Windows では、PC にログインする際に必ず使うツールを自動的に起動できる機能(スタートアップ)があります。そんなツール群をサポンテは、スタートアップに直接入れるのではなく、スタートアップに入れたバッチから間接的に起動しています1

 その「必ず使うツール」でも、直接ログインしたときには使いたいけれど、リモートデスクトップでログインした場合には起動してほしくないものがあります。ホスト側だけで使えれば良いツールなどです。

 そんなときに「現在のログインが、直接ログインかリモートログインか」を判別する方法はないものかと思っていて、それがあったので共有します。

やりかた

 サーバーにログインしているユーザーを一覧するコマンド query USER があるので、これをローカルホストに対して実行すれば、端末にログインしているユーザーとその状況がわかります。直接ログイン時は「セッション名」が console になっているので、それを正規表現で抜き出して判定しています。リモートログイン時は rdp- なんとかになっていると思います。

スクリプト

 PowerShell です。

$userName = ($env:USERNAME).ToLower()
$pattern = "^\s*" + $userName + "\s*consele"
$queryUser = (query USER /server:127:0:0:1) -As [String[]]
$IsConsoleLaunch = $False
foreach ($line in $queryUser) {
    $line = $line.ToLower()
    if ([regex]::IsMatch($line, $pattern)) {
        $IsConsoleLaunch = $True
    }
}

If ( $IsConsoleLaunch ) {
    Write-Host "直接ログインです。"
} else {
    Write-Host "リモートログインです。"
}

おわりに

複数のセッション同じユーザーがでログインしている場合、うまく行かない可能性がありますのでご注意ください。


  1. 起動の順序やタイミングを制御したいものもあったので。

git log の出力を XML で [git log output to XML]

はじめに

 サポンテの現在の職場では、Subversion と Git の両方が使われています。svn コマンドには XML 出力のオプションがあり、git コマンドでも同様の出力を得たいという要件が発生しました。

 調べてみると、git log にそんなオプションは無いようです。そのかわり「--pretty オプションがあるから、好きにしたら良いよ!」という英語のサイトが見つかりました。たしかに...。そりゃそうだ。

XML 出力

 svn コマンドが出力する XML のフォーマットに合わせた出力を得るために無理やり一行で書くなら、次のようになるでしょうか。

echo "<?xml version=\"1.0\" encoding=\"UTF-8\" ?>"; echo "<log>"; git log --date=format:'%Y/%m/%d %H:%M:%S' --pretty=format:"<logentry revision=\"%h\"><author>%cn</author><date>%cd</date><msg>%s</msg></logentry>"; echo "</log>"

出力結果

 以下のような出力が得られます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<log>
<logentry revision="5a87af1"><author>サポンテ</author><date>2024/03/17 14:46:50</date><msg>二回目のコミット。</msg></logentry>
<logentry revision="00ee9d9"><author>サポンテ</author><date>2024/03/17 14:28:12</date><msg>最初のコミット。</msg></logentry>
</log>

git log の部分だけ解説

  • %h ... 短いコミットの ID。長いコミット ID にしたい場合は %H を指定。
  • %cn ... コミット者。
  • %cd ... コミット日時。
  • %s ... コミットの題名。本文も入れたいなら %s%n%n%b
  • %n ... 改行。

 日付はそのままだと日本式にならないので --date=format:'%Y/%m/%d %H:%M:%S' を追加しました。

正しく改行するラベルを作る【C#】【Visual Studio】【Windows】

はじめに

 タイトルは若干盛り気味ですみません。先日、ラベル内のテキストを改行したい要件があり、調べてすぐに出てきたやり方を試みたところ期待した結果にならなかったため、期待した結果になった方法をここに記しておきます。

すぐに見つかった方法

 すぐに見つかった方法は「AutoSize プロパティを false にする」というものでした。しかしながら試してみると英文の禁則が正しく適用されず、期待した結果が得られませんでした。

続きを読む

PlantUML のソース圧縮コードを C# で実装した

はじめに

 PlantUML の API に送る圧縮文字列を、C# で作る必要に迫られました。

 ライブラリは以下のようにいろいろ合ったのですが、なんか C# は無さそうだったので作りました。

ソースコード

using System.Collections.Generic;
using System.IO;
using System.IO.Compression;
using System.Text;

namespace ConsoleApp1.Classes
{
    /// <summary>
    /// 文字列を、PlantUML サーバーへのリクエスト用に圧縮する処理クラス。
    /// </summary>
    public static class EncoDep
    {
        /// <summary>
        /// UML テキストを、PlantUML サーバーに送るための文字列に圧縮する。
        /// </summary>
        /// <param name="text">UML 文字列</param>
        /// <returns>圧縮文字列</returns>
        public static string Encode(string text)
        {
            var data = CompressFromStr(text);
            return Encode64(data);
        }

        /// <summary>
        /// バイト(文字)を変換する。
        /// </summary>
        /// <param name="b">変換したい文字</param>
        /// <returns>変換した文字</returns>
        private static byte Encode6bit(byte b)
        {
            if (b < 10)
            {
                return (byte)(48 + b);
            }

            b -= (byte)10;
            if (b < 26)
            {
                return (byte)(65 + b);
            }

            b -= (byte)26;
            if (b < 26)
            {
                return (byte)(97 + b);
            }

            b -= (byte)26;
            if (b == 0)
            {
                return (byte)'-';
            }
            else if (b == 1)
            {
                return (byte)'-';
            }

            return (byte)'?';
        }

        /// <summary>
        /// バイト配列を PlantUML 独自の法則で変換します。
        /// </summary>
        /// <param name="b1">バイナリ1</param>
        /// <param name="b2">バイナリ2</param>
        /// <param name="b3">バイナリ3</param>
        /// <returns>変換した文字列</returns>
        private static string Append3bytes(byte b1, byte b2, byte b3)
        {
            byte c1 = (byte)(b1 >> 2);
            byte c2 = (byte)(((b1 & 0x3) << 4) | (b2 >> 4));
            byte c3 = (byte)(((b2 & 0xf) << 2) | (b3 >> 6));
            byte c4 = (byte)(b3 & 0x3f);

            var list = new List<byte>
            {
                Encode6bit((byte)(c1 & 0x3f)),
                Encode6bit((byte)(c2 & 0x3f)),
                Encode6bit((byte)(c3 & 0x3f)),
                Encode6bit((byte)(c4 & 0x3f))
            };

            return System.Text.Encoding.ASCII.GetString(list.ToArray());
        }

        /// <summary>
        /// バイト配列から base64 に似た PlantUML 独自のエンコードを実施する。
        /// </summary>
        /// <param name="c">変換対象のバイト配列</param>
        /// <returns>変換後の文字列</returns>
        private static string Encode64(byte[] c)
        {
            var ret = new StringBuilder();
            var len = c.Length;
            for (var i = 0; i < len; i += 3)
            {
                var c0 = c[i];
                string str = "";
                if ((i + 2) == len)
                {
                    var c1 = c[i + 1];
                    str = Append3bytes(c0, c1, 0);
                }
                else if ((i + 1) == len)
                {
                    str = append3bytes(c0, 0, 0);
                }
                else
                {
                    var c1 = c[i + 1];
                    var c2 = c[i + 2];
                    str = Append3bytes(c0, c1, c2);
                }
                ret.Append(str);
            }

            return ret.ToString();
        }

        /// <summary>
        /// 文字列を圧縮しバイナリ配列として返します。
        /// </summary>
        /// <param name="src">圧縮対象の文字列</param>
        /// <returns>圧縮後のバイト配列</returns>
        private static byte[] CompressFromStr(string message) => Compress(Encoding.UTF8.GetBytes(message));

        /// <summary>
        /// バイト配列を圧縮します。
        /// </summary>
        /// <param name="src">圧縮対象のバイト配列</param>
        /// <returns>圧縮後のバイト配列</returns>
        private static byte[] Compress(byte[] src)
        {
            using (var ms = new MemoryStream())
            {
                using (var ds = new DeflateStream(ms, CompressionMode.Compress, true)
                {
                    ds.Write(src, 0, src.Length);
                }

                // 圧縮した内容をバイト配列にして取り出す
                ms.Position = 0;
                byte[] comp = new byte[ms.Length];
                ms.Read(comp, 0, comp.Length);

                return comp;
            }
        }
    } /* /class */
} /* /namespace */

参考

PHP から PlantUML を使う PlantUML テキストエンコード C#の標準機能でデータを圧縮・展開する - PG日誌

電子書籍 メリット・デメリット

今更ですが

 電子書籍のメリット・デメリットについて、サポンテの思うところを書きます。巷で言われているような事は皆さんさんざん検討したと思うので、あまり採り上げられていないと感じることについて記します。

デメリット「背表紙がない」

 電子書籍アプリには「表紙」を一覧して閲覧できる機能があります。しかしながら背表紙がありません。(本好きの人はきっと解っていただけると思いますが)だれしも本の大きさや、著者、関連性、自分にとっての好みや重要性などで、自分の本棚を整理する事に少なからず愉しみを感じた事があるかと思います。その際に重要なのは表紙ではなく「背表紙」の方だったはず。電子書籍アプリには、なかなかその愉悦を満足させてくれるものがありません(これを解決する、どのようなユーザーインタフェースがありうるのか考えてみるのも楽しいかもしれませんね)。

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