サポンテ 勉強ノート

サポンテの勉強ノート・読書メモなどを晒します。

農業講座 第五講 (「農業講座―農業を豊かにするための精神科学的な基礎」ルドルフ シュタイナー (著), 市村 温司, 新田 義之, 佐々木 和子 (共訳) イザラ書房)

ノート

 ルドルフ・シュタイナー農業講座 第五講のノートです。肥料に精神科学的な実質を与える調剤、いわゆる肥料調剤について書かれています。

 肥料とはどんなものであるべきか、どのように手を加えて肥料を改善するか、そのための六種類の肥料調剤とその作り方、使用方法、効能について詳しく説明されています。

 今回のノートは7ページにもなりました。六種類の肥料調剤について、一種類ずつひとつのページを割きました。この第五講に書かれていることだけでなく、次の質疑応答、マリア・トゥーンの天体エネルギー栽培法に書かれていることやソフィア・ファーム・コミュニティーの Web サイトを参照して、そこからわかったことを盛り込み、ノートを作りました。絵を書いているときは楽しかった。

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農業講座 第五講ノート(1) 自分の影が写ってしまった

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農業講座 第五講ノート(2)

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農業講座 第五講ノート(3)

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農業講座 第五講ノート(4)

追記

 上記ノートに訂正があります。2020/10/18 現在『イラクサをつかめ』を読んでいますが、カミツレの種類は「ジャーマンカモミール」とのことです。上のノートには「ローマンカモミール」と書かれていますが、シュタイナーの黒板絵からサポンテが勝手にローマンカモミールと判断しました。『イラクサをつかめ』にはジャーマンカモミールと明記されています。

肥料に生命を与える

 シュタイナーは第五講の中で繰り返し「生命」という言葉を使っています。他の日の講演でも無機肥料、いわゆる化学肥料に対する言及は何度もありますが、シュタイナーは対案として有機肥料を強化する方法を、この第五講で詳細に述べています。植物は物質そのものではなく、生命力を必要としている。だから肥料にも生命性を付与しなければならない。それには同じく生命をもつものを正しく加工してこれに加える。そのための方法としての肥料調剤でした。

糞が残っていることに感謝する

 第四講でシュタイナーは次のように語っています。

糞が残っていることに、私たちは本当に感謝しなくてはなりません。といいますのは、糞は、エーテル的なものおよびアストラル的なものを肉体の内部から外に運びだしているからです。

 最近、アラン・セイボリーの TED プレゼンテーションを見ました。日本語字幕がついています。短い動画でしたがとても感動的で、サポンテの視野はまた大きく広がったのでした。


How to green the world's deserts and reverse climate change | Allan Savory

 この動画の中でも、草食動物の糞がきわめて重要であることが強調されています。雨季に生長した植物は次の雨季までに急速に腐食する必要があり、もしそうでないならば次の雨季に植物が生長するための養分が大地には不足してしまうためです。それはすぐに、草原の砂漠化という形で表面化します。

 自然から遠ざかり本能を失った人類は、一つ一つの知見を得るために、その都度大きな犠牲・痛みを受けなければならないのですね。しかし同時にそれは、それらを癒すための知見も積み重なっていることを示しています。歩みは遅いですが、少しずつ人類は変わっていっています。

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