サポンテ 勉強ノート

サポンテの勉強ノート・読書メモなどを晒します。

読書について (2) — ユニバーサル デザイン フォントという希望

本を読むことについては、いろいろな視点があると思いますが、その中からいくつか思ったことを書きます。長くなったので分割します。今日は後半3〜6です。

  1. きれいに読む
  2. 本を読む理由
  3. 言葉を補給する
  4. ユニバーサルデザインフォントという希望
  5. 本について書かれた本を読む
  6. 文庫本が好き

言葉を補給する

 サポンテは人と会話をするのが苦手です。言葉を使ったコミュニケーションが苦手です。書く方が、会話よりはまだマシなのですが、それでも苦手です。「もう少しうまく文章を書けたら」と思います。そんなブログを読んでいただいて申し訳ありません。これはほんとうに「感謝」、「りたいとじて」います。それでもまだブログを書いたりするのは、やはり社会生活を送る上では言葉というものは重要で、必要で、なんとか少しでもこの苦手意識を楽にしたいと考えるためです。

 そのためには先ず自分の中に言葉を補給する必要があります。「言葉を補給する」。これは「語彙を増やす」ということではありません。「語彙」はオマケで付いてくるかもしれませんが、そういうことではありません。自分の外へ言葉を出すためには、自分の中に言葉がなくてはいけない。もちろん参考文献など見なくともスラスラと文章を書く能力に長けた人はいます。でもそういう才能を持った人ばかりではありません。言葉を使うことが苦手なサポンテのような人間は尚のこと、言葉の備蓄がなければ言葉を発信することが更に難しくなります。『本を読む人だけが手にするもの』(だったと思うのですが...)に300冊くらい読めば自然に自分の中から言葉が溢れてくるというようなことが書いてありました。サポンテはとっくに300冊くらいは読んでいると思いますが、あまり「自然に」「溢れてくる」ようには感じていません。「なんとかひねり出す」といった体たらくです。それでもやはり言葉の補給をするとしないとでは、した方がずっと良いと感じます。そういった意味でも、読書を通じて定期的に言葉を補給しておく必要があると感じます。これも自分にとって切実な「本を読む理由」のうちの一つです。

ユニバーサルデザインフォントという希望

 本の多くは、本文が「明朝体」で作られています。物語の語り手が変わったり、著者が強調したりしたい部分が他の書体になったりすることもあります。ですがおおむ明朝体です。しかしこの明朝体は、人によっては読むことができません。それはディスクレシア(読字障害/識字障害)と呼ばれています。明朝体には本質的な文字の形態の他に「飾り」が付いています。これが本質的な文字の形態を認識する際に、ディスクレシアの人々には無視できない「ノイズ」となって作用します。またしんにょうなど、そもそも文字の形態が変わってしまっているものもあります。サポンテはすぐに慣れましたが、こうした「ノイズ」が初めてのときにはとても大きな壁になったのをハッキリ覚えています。そのため、ディスクレシアという障害があると聞いたときには「解る気がする」と思ったものでした。

 近年、こうした人たちにも読めるユニバーサルデザインの書体が出てきました。こうしたものが様々な本の本文にも積極的に使われていけば良いなと思います。

「読める」「バカじゃなかった」共感呼ぶフォント 大反響を生んだツイート「UDデジタル教科書体」とは何か | JBpress(Japan Business Press)

 少数とは言え特定の人々に対し、文字形がバリアとなって人類の共有財産である「本」とにアクセスできないなど、許されるのでしょうか。かつて、それは印刷技術の制約を受けていたかもしれません。しかし、この時代にそのような制約は既に無縁のはず。そして、ユニバーサルデザインフォントという希望はいまここに既に存在しています。前述のように本は、多くの人に必要不可欠な心の栄養補給である可能性があります。そうであるなら、ここにもバリアフリーという概念が適用されるべきです。それが時代の要請であり、そしてそれを可能とする技術も実現しました。あとはそれを選択するだけなのです。

本について書かれた本を読む

 本はたくさんあります。少なくとも、一人の人間が一生のうちに読み切れる量よりもたくさんの本があります。そういった意味で「無限」に等しい数があると言っても良いでしょう。ではその中で何を読んだら良いのでしょうか。これについても多くの人が多くのことを書いています。サポンテはそういう本を読むのも好きです。次に何を読もうか考えるヒントになるからです。影響を受けやすい奴だと揶揄されるかもしれないし、他人の意見ばかり聞いていて良いのかという人もいるかもしれませんが、そうでもしないと無限の本の中から何を読んだら良いのかなんてわかりません(笑)。無数の中から本に出会うのは、やっぱり何かの「縁」というか、もう結局そう言うしかないと思います。本を何冊か読んでいると、別々の本で同じ本に言及していたりすることがあって、そういう時は「ああ、それを読めってことか。これも『縁』なのだろう」と思います。もちろんベストセラーは広告も含めて頻繁に目にするでしょうから、そういうことに引きずられるということはあるかと思います。でも良いのではないでしょうか、それで。「縁」ですから。

 広告になるべく引きずられないようにするという点では「新刊ではなく、なるべく古いものを選ぶ」ということに気をつけています。永く生き残っているものは、それだけの価値があるものだと考えられるからです。

文庫本が好き

 文庫本が好きです。理由は軽いから。単行本とか読んでいるときに腕が疲れるし持ち運ぶのも重い。あとは余白が少なく紙を節約してる気がします。電子書籍にすれば良いと言われるかもしれませんが、保守的な人間なのでまだちょっと抵抗が...。だれかに端末を借りたりすればハマるかもしれません。でもあまり電子書籍読んでる人も見かけませんね。地方だからでしょうか。

 でもいつか自宅に図書室を持つって、夢ですよね。書斎と言うと何となくクローズドな感じがしますが、図書室というとオープンな感じで良いですよね。