- 作者: フレドリック・ヘレーン
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/03/11
- メディア: 単行本
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針を探す
アイディア生成のための30のヒントが絵本のようにつづられています。この本は次のような書き出しで始まります。
かの天才科学者、アルバート・アインシュタインはあるとき、 「博士と、私たちのようなその他大勢との違いは何ですか」という 質問を受け、こう答えました。 「たとえば、干し草の山から針を探さなくてはならないとします。 あなた方はたぶん、針が1本見つかるまで探すでしょう。私は、 針が全部、見つかるまで探し続けると思います」
この本の多くの章でこの冒頭の文章で示唆されたことが貫かれています。
いえ、よくよく考えてみればアイディア作りというもの全体がこの鍼を探すたとえ話に集約されているのではないでしょうか。何かの問題にぶつかったとき、それを解決するアイディアをひとつひらめくと、それが唯一のものと思い込んでしまいがちです。「でも...」
- 本当に針は 一つだけ しかないか
- 絶対 にそれだけしかないか
- 異なる方向 から見たり光をあてたりしてみたか
- それだけしかないと 思い込んで いないか、だれかに思い込まされていないか
- 探し方 は正しいか、他の方法はないか
針を探すために
この本では「針を探す(よりよいアイディアを導きだす)」ために多くの異なるアプローチや落とし穴__障害となる思い込み、無意識、外からの圧力__に立ち向かういくつかの方法が紹介されています。
絵本のように短い文章と抽象的なイラストで示唆的に書かれていて、それもまた心地よい刺激になっています。子どもにも退屈しない長さで、忙しいビジネスマンにもちょうどいい。アイディアの出し方は多くの文章で説明されるよりも__説明できるものでもないかもしれませんし__どちらかというとエクササイズ的なものが必要です。この本はエクササイズのためのメニュープログラムとして使うこともできるでしょう。
続編もあるよ!
- 作者: フレドリック・へレーン,テオ・へレーン
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/07/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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